ふかふか亭は、幌尻岳に単独もしくは少人数で登られる方々を応援します!

 幌尻岳新冠コースについては以下をお読みください。
 なお、最新情報についてはこちらをどうぞ。

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日高山脈の主峰、幌尻岳。
その標高は2,053mです。主な登山ルートとして3つあるのですが、ここ数年、新冠コースの人気が高まっています。その理由は・・・

『渡渉が1回だけなので、比較的天候に左右されにくい』

 ということがあげられます。また、

『新冠ポロシリ山荘のキャパが大きいため、予約競争などがない』

 ことで、登山の計画が自由に立てられます。反面、

『長い長い18.5kmの林道歩きにヘトヘト』

 という欠点もあります。以前のように人が少なくて孤独感タップリという状況は現在では少なくなりました。それは良いことか悪いことかはわかりません。

  し・か・し・ながら、幌尻岳は安易に登れる山では決してありません!

 最近は短時間登頂の山行記録をネットで多くみかけますが、『山の自慢話は1/3にして聴け』と言われます。「自分もできるかも?」・・・などと、甘くみた計画で登るようなことはしないほうがいいと思います。

 では、以下に、幌尻岳新冠コースについて概要を説明していきます。

《ポロシリコード》
新冠ポロシリ山岳会より、幌尻岳に登る際のお願いがあります。こちらを一度お読みください。

《アプローチ》
新冠市街⇒林道入口  舗装道路約25km
林道入口⇒駐車場  ダート約40km
(所要時間約2時間)

駐車場⇒新冠ポロシリ山荘 ダート徒歩18.5km
(所要時間5~6時間)

 一般的に幌尻岳登山は、
 1日目・・・新冠ポロシリ山荘まで林道歩き
 2日目・・・頂上ピストンして新冠ポロシリ山荘泊
 3日目・・・下山
 という計画が考えられます。がんばれば2日目に下山することも可能ですが、下山は夜になり次の地へ移動はできないと思われます。それならば3日目に下山しても午後から充分に次の地へ移動することが出来るので大差ありません。「山で時間にゆとりがある」という大きなアドバンテージを得ることができます。どうぞご検討ください。
 1泊での強行登山を終えられた健脚者が「御沢から飯豊山を日帰りしたときより遥かに辛かった・・・」と漏らした言葉が印象的でしたのでお伝えしておきます。

 ※新冠市街以外の山間部にはコンビニなどはありません。事前の買い出しは忘れ物に注意。

《山荘利用について》
山荘は2階建てで、40人は楽に入る大きな山荘です。
2016年シーズンより、料金は1泊1000円です。
管理している新冠ポロシリ山岳会に利用する旨、事前に申込ください(団体、個人問わず)
すぐ横に川が流れていて、そこの水が使えますが、要煮沸です。流し場に引かれている水も同様です。
新たにトイレが設置され、床の補修工事も入り、2016年シーズンからはより使いやすくなりました。
小屋を維持されている方々への感謝の気持ちを忘れず、大切に使っていただきたいと思います。

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《林道まで》

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宿から道道209号を山に向かって走って行くと、上の写真のような分岐が出てきます。右手には、
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滑若橋があります。ここを右折して橋を渡ります。しばらく道なりで行くと、
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今度は右手にシェルのガソリンスタンドが出てきます。ここを直進です。また道なりに進むと、
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こういう分岐が出てきます。看板が、
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とありますので、「新冠ダム線方面」に曲がってください。しばらく道なりに進むと、正面が林道入口です。
そこから長い新冠林道が始まります。

《登山道について》
山荘からしばらく沢沿いに進んでいきます。何箇所か崖をへつる場所があります。トラロープが設置してありますが、落ちるとかなりの高さです。気をつけて歩を進めてください。
渡渉地点は通常、登山靴のままで飛び石伝いに渡れます。増水している場合は登山靴を脱いで渡るのが賢明でしょう。
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渡渉が終わったら、急登の始まりです。沢沿いから一気の急登というのは、日高山脈の特徴です。
ずっと眺望のない樹林帯ですが、登るにつれて視界が開けていき・・・

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 水場を渡るあたりから森林限界を越え、振り返ると素晴らしい眺望が広がります。
 7月上旬まではこの水場には雪渓が残ります。なかなかの傾斜があり、軽アイゼンを使う場合もあります。また、この沢をずっと登っていってしまい滑落するという事故も起きています。ここは反対岸の目印を見逃さないよう注意して渡ってください。

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 森林限界を過ぎたあたりからは、お花畑が広がります。お花に癒されて元気回復。
 さあ、もう頂上までもうひと踏ん張り。目印の大岩を目標に登って行きましょう。

OVRB1510《ヒグマについて》

 みなさんご心配のヒグマについてです。
 日高山脈はヒグマの住処ですから、そこに立ち入る以上遭遇の可能性はあります。しかし、本来臆病なヒグマに対して、必要以上に恐れる必要はありません。
 熊鈴や笛を鳴らす。それで充分です。ヒグマはあなたに会う前にそっと逃げていきます。

 仮に至近距離で出会っても、じっとしていればヒグマは逃げていくでしょう。大丈夫大丈夫。












《注意すべきこと》

 ※携帯電話は、林道ダートに入った時点から全て圏外になります。救助を呼ぶのも大変です。だからこそ、より慎重な登山を心がけください。また、山頂付近に通話可能な場所もあることを覚えておいてください。
 『100名山で一番きつかった~』とおっしゃる方が多いのは、ちょっとした怪我が大事に繋がるプレッシャーがそう思わせるのでしょうか。
 
 ※どんなに優れた救助隊や救助ヘリも、あなたの慎重な準備、計画に勝るものはないのではないでしょうか。安全な登山はみなさん自身が作り出せるのだと思います。
 
《おすすめ》
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★ 山頂から片道45分ほど余分に歩くと、戸蔦別岳への吊り尾根と七つ沼カールが一望できるポイントがあります。体力と時間に余裕があればぜひとも観ていただきたい絶景の楽園です。その余裕を持っていただきたいからこそ、2泊3日での余裕をもった登山計画をオススメしたいのです。

★ 疲れもあるので山荘では朝まで起きない方が多いと思いますが、寝る前にちょっとだけ山荘の外に出てみませんか? 雲さえなければそこには満天の星空が広がっていることでしょう。

★ 『命の水』・・・出発時、車に水やお茶などのペットボトルを1本残して行きませんか? 案外忘れるのですが、帰りのドライブ2時間が喉カラカラになる場合が多いです。これは自信をもってオススメする経験談です。

★ ここ数年、9月は長雨や台風によって林道がダメージを受け、通行できないことがあります。7月~8月上旬は天候が安定しているという意味では、登りやすい時期と言えます。

《宿泊者のみなさんへ》
 
 ※登山に関するご質問は、メールでお願いします。お電話のお問い合わせが多く困っています。よろしくお願いします。
 ※宿ではお弁当は作っておりません。早朝出発の方は、事前に朝食の買い出しをお願いしています。宿の冷蔵庫はご自由にお使いください。
 ※最新の登山道情報は、ブログなどでも発信しますし、出発前夜にもお伝えできるかと思います。
 ※ガスは飛行機に持ち込めないので、他の荷物と一緒に宿へ送ってくださっても結構です。その場合、送り状に予約者のお名前、宿泊日を書いていただくと助かります。
 ※ご予約の際は、登山前なのか登山後なのかお知らせください。

 ※2017年より、宿にガスの在庫を多少ですが置き販売することにしました。イワタニ製のものだけにします。他メーカーのバーナーをお使いの方は、自己責任で使用してください。事前に必要数を伝えてもらえれば確保しておきます。
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 ※熊スプレーは置いてありません。

《おまけ》

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  2014年、『グレートトラバース100名山一筆書き』で田中陽希さんが歩いたルートです。
 みなさんが車と徒歩で行くところを、全部歩いて行かれたわけですが、そのルートの長さ、行けばよりわかります(笑)
 スーパーマンだ~。


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